WHAT IS THISこれは、何をするものか
AIに毎回イチから説明しなくて済むように、一度だけ書いて、貼っておく1枚です。
ChatGPTなら「カスタム指示」や「プロジェクト」、Claudeなら「プロジェクト」、Geminiなら「Gems」——呼び名はサービスによって違いますが、中身は同じものです。無料プランをお使いの方は、この1枚をコピーして、毎回いちばん最初に貼るだけで同じことができます。
大事なこと。この1枚は、書いて終わりではありません。
使ってみて「ちょっと違う」と思うたびに、1行ずつ足していく台帳です。3ページ目の「育て方」が、この資料のいちばん大事なところです。
SHEETまずは、この4つを埋めます
全部埋まらなくて大丈夫です。1つ書ければ、もう効きます。
私の言い回し
自分らしい表現の例。書けないときは4ページ目へ
よく使うお題
いちばん頻繁にAIに頼みたい仕事、ベスト3
EXAMPLE記入例
オンライン秘書のお仕事をされている方の例です。
私の仕事
オンライン秘書として、個人事業主の方の事務とSNS運用を代行しています。
クライアントは40〜50代の方が中心で、ITは得意ではありません。
週1回の定例で進捗を共有しています。
私の言い回し
「先に結論からお伝えします」
「1点だけご相談です」
用件は結論から。前置きは1行まで。
合格の条件
- 専門用語を使ったら、そのあとに( )で言い換える
- 1文は60字まで
- 読んだ人が、次に何をすればいいか分かる
よく使うお題
1. クライアントへの進捗報告メール
2. SNS投稿の下書き
3. 打ち合わせメモの議事録化
HOW TO GROW育て方 — ここがいちばん大事です
最初に書いた1枚は、まだざっくりです。使ってみて「思ったのと違う」と感じたら、その気づきを1行だけ足します。それだけで、次から精度が上がります。
実例1|「私の言い回し」を足していく
セミナー当日に書いた1枚 → 1週間後
はじめに書いた
「お世話になっております」から始めます
使ってみて気づいた
出てきた文章が、なんだか硬い。
自分はもっと砕けて書いているし、前置きも長くない。
1行足した
「お世話になっております」から始めます
+ 用件は結論から。前置きは1行まで
+「〜させていただきます」は1通に1回まで
実例2|「合格の条件」を言い換える
ぼんやりした言葉は、AIに伝わりません
使ってみて気づいた
毎回ちがうものが出てくる。
「読みやすい」が、私の思っている意味で伝わっていない。
書き直した
・1文は60字まで
・箇条書きは3つまで
・専門用語を使ったら、そのあとに( )で言い換える
実例3|「私の仕事」に、相手の情報を足す
誰に向けているかが抜けていると、一般論になります
使ってみて気づいた
教科書みたいな文章になる。
誰に向けて書いているかが、AIに伝わっていない。
足した
オンライン秘書をしています
+ クライアントは40〜50代の個人事業主が中心
+ ITは得意ではない方が多い。専門用語は避ける
+ 週1回の定例で進捗を共有している
足すときのコツは、ひとつだけ。
「なんか違う」で止めずに、何がどう違ったのかを一言にすることです。
硬い → 前置きを短く/長い → 1文60字まで/他人事っぽい → 相手の情報を足す
FIND YOUR VOICE「私の言い回し」が書けないとき
ここで手が止まるのが普通です。自分の癖は、自分からは見えません。AIに探してもらいましょう。
- ふだんの文章を、3〜4本そのまま貼る
すでに送ったメールやチャットで大丈夫です。個人情報や社名は消してから貼ってください。
- 特徴を挙げてもらう
下の指示文をそのまま使えます。
- 出てきたものを、自分で仕分ける
ここが大事です。返ってきた特徴を、全部そのまま入れないでください。
次の文章は、私がふだん書いているものです。
この人の文章の特徴を、箇条書きで5つ挙げてください。
- よく使う言い回し
- 一文の長さの癖
- 敬語の強さ、距離の取り方
推測が入るところは「推測」と書いてください。
(ここに自分の文章を3〜4本貼る)
いまの自分の文章が、そのままゴールとは限りません。
返ってきた特徴の中には、残したい癖と、本当は直したい癖が混ざっています。
そのまま全部を指示書に入れると、直したい癖まで固定されてしまいます。
残したいものだけを選んで書き写す。これも「育てる」の一部です。
お手本にしたい文章があるとき
「この方みたいに書けたらいいな」という文章があれば、それも一緒に貼ってこう頼めます。自分の現在地と、行きたい先の両方を渡すやり方です。
Aは私がふだん書いている文章、Bは私が目指したい文章です。
AとBの違いを5つ挙げて、
「Aに足すと、Bに近づくもの」を3つだけ選んでください。
A:(自分の文章)
B:(お手本の文章)
WHERE TO PUT作った1枚の置き場所
| お使いのプラン | 置き方 |
| 無料プラン | Googleドキュメントやメモアプリに保存して、毎回いちばん最初にコピーして貼ります。手間はかかりますが、効果は同じです。 |
| 有料プラン | プロジェクト機能やメモリに置いておくと、毎回貼らなくてよくなります。ChatGPTなら「カスタム指示」「プロジェクト」、Claudeなら「プロジェクト」、Geminiなら「Gems」。 |
| その先 | 自分専用AI(GPTsなど)を作ると、この1枚を入れた状態のAIを人にも渡せます。まずは上の2つで十分です。 |
どのAIを使えばいいですか? という質問をよくいただきます。
どれを使っても、やることは同じです。上の表のとおり呼び名が違うだけなので、いま使っているもので始めてください。
NEXT慣れてきたら
1枚が育ってきたら、用途ごとに分けると、さらに速くなります。
| 分け方 | 中身の違い |
| メール用 | 言い回しと敬語の強さを厚めに |
| 資料・投稿用 | 合格の条件(文字数・構成)を厚めに |
| 調べもの用 | 範囲と出典のルールを厚めに |
さらにその先に、クライアントごとに1枚ずつ持つという使い方があります。相手ごとに何が変わるのかが見えてくると、ヒアリングで何を聞けばいいかが先に分かるようになります。